どんまいアングラーのSkagit Report !!

Skagit Castの釣りにハマってから早8年が経ちました。

第2回 Skagit Cast応用編(Commando Headでキャスティングするコツ)

第2回 Skagit Cast応用編(Commando Headでキャスティングするコツ)

1998年にエドワード氏により体系化されたSkagit Cast!!
タックルの進化に伴い、キャスティングも進化してます。

仕事の激務等なかなかCommando Headの試投に行くことが出来ないのですが…
少し落ち着きましたので、今週末に練習して来ようと思ってます。

Commando Headに関しては、プロトタイプ段階のものを
 何度か使わせて頂きました。

Commando Headの最大の特徴は、フロントテーバーが無いことです。
飛距離を求めればフロントテーパーを最小化する必要がありますが、
今までのSkagit Headと異なり、非常に短かくなります。

この短さのため、幾人からアンカーが切れやすいというお話を伺いました。
この短さを補うために、シンクティップを10feetから12.5feetに変更して
使おうと思っている方もいらっしゃるかと思いますが、それでは、
せっかくフロントテーパーを短くした意味が無くなってしまいます。
※13' 以上の長さのロッドを使う場合は、シンクティップの長さを
   12.5feetにしても良いと思います。

Commando Headを使う場合、キャスティング方法を見直す必要があります。

先日、多摩川でキャスティング練習した際に撮影した動画を公開しましたが、
私のこのキャスティング方法でCommando Headを使うと確実にアンカーが
外れると思います。



次回の練習で自分のキャストを修正してこようと思ってます。

では、どのように修正するのでしょうか?

最近のSkagit Headの長さの変遷を辿ると、Head長がどんどん短くなっているのが
わかります。そして、 Headが軽量化されてます。

Skagit Headが短いということは、ターンオーバー時に下図のように
なります。

イメージ 1


スペイ系キャストは、キャストアウト時の推進力となる、後方へのDループが、
非常に重要視されて来ました。
しかし、今までのSkagit Headと同じような力でSweepすると、アンカーが
外れます。

Commando Headは、フロントテーパーが無い分、非常に良く飛びます。
Sweepの力は以前程は必要無いのです。
そのため、Sweep時は、ゆっくりと…
ただし、ロッドに若干の負荷をかけ続けながら…

下の動画は、以前私のブログで公開した仲野さんのキャスティング
スローモーション動画です。

仲野さんは、この時、ロッドは、11’ 7wt、 ラインはCommando Headの
300grを使っていました。



この仲野さんのキャスティングで私がポイントだと思うのは、
下記4つです。

1. Sweepの開始時にロッドティップが水面から上がった位置から
  スタートしている。
2. Sweep時のロッドの軌跡は非常にゆっくりしている。
3. キャストアウト時のロッドは上から下に降ろしている(決して斜めではない)
4. キャストアウト時は、リールシートを中心に円運動をさせている。

1.で何故ロッドティップを水面から上げた状態で、しかもかなり高い位置から
スタートしているのでしょうか?

これもSkagit Headの進化に伴いスカジットキャストが変化している一例だと
思いますが、
もし、ロッドティップを水面に付けた状態からSweepを始めるとどうなるか?
下の図2を見て下さい。

イメージ 2


ちょっと極端に描いてますが、ロッドティップの軌跡は、
 水面と平行にならず、水面と鋭角になってしまい、Dループが上側に
出来てしまってます。そうなると、アンカー部分にも上側への負荷がかかり、
アンカーが外れ易くなります。

それでは、水面から上げた位置からSweepを始めるとどうなるのでしょうか?
図3をご覧下さい。

イメージ 3


Sweepを水面から上げた位置から始めることで、ロッドの軌跡は、
水面とほぼ平行になり、Dループも後端に綺麗に描けます。


2.に関しては長いロッドの場合、ラインがゆっくりと大きく円運動されるので、
比較的ゆっくりとSweep出来るのですが、問題は、短い低番手のロッドを
使う時です。

短く低い番手のロッドは、ロッドティップの軌跡(半径)が短いため、
どうしてもゆっくり円運動させるとラインからの負荷を感じることが
出来なくなります。
ゆっくりと回すが、Sweep時の円運動の負荷を確実にロッドティップに
受けながらキャストアウトする!!これが一番難しいと思います。

3.に関しては、45degree thrustからTurn overの一番大事な動きになりますが、
しっかりとTurn overすること!しっかりTurn over出来ていれば、ロッドは、
4.のリールシートを中心に回転運動(横の円運動から縦の円運動に変換)に
繋げることが出来ます。

3.がきちんとTurn over出来ていなければ、斜めにキャストアウトするような
キャスティングになり、しっかりとラインが飛んでくれません。

そして、最後の4.は、あまりDVD等で説明されていない部分です。
リールシートを中心に回転運動とはどういうことでしょうか?

図4を見て下さい。

イメージ 4


このリールシートを中心に円運動させることで、ロッドティップの軌跡の
距離を稼ぐことが出来ます。

シングルハンドのようにロッドを10時の位置で止めて、ロッドティップを
弾くようにするのではなく、キャスティングストロークの距離を稼ぐために、
円運動させ、ロッドティップが水に着くくらいのイメージでキャストアウトして
下さい。

円運動させる際は、右手ではなく、左手を上手に使ってキャストします。
イメージとしては、左手でレバーを引く感じです。

最後にもう一度まとめます♪

Commando Headを使ったキャスティングは、小さなDループを作るために、
Sweep開始時にロッドティップを若干上げ、ゆっくりとコンパクトにSweepし、
キャスティングストロークの際は、しっかりとTurn overさせ、
リールシートを中心に左手を上手に使って回転運動させるようにロッドティップを
上から下に降ろす♪

こんな感じでキャスティング練習してみて下さい♪

私も今週末練習してきます(^_-)-☆



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