第7回 Skagit System の基本(Commando Tip編)
OPST CAMMANDO TIP
OPSTから新しいシンクティップが販売されました。
既に北海道では釣果上げられている方も…
早い…(;^_^A
遅ればせながら、Commando tipのご紹介と、
多くの種類があるtipの選択方法を記載したいと思ってます。
Skagit Castの生みの親!エドワード氏が開発に携わった
Skagit HeadがOPSTから発売された後、さらに
エドワード氏がロッドとティップ検証を行っていたのは
OPSTのyoutube動画から確認出来ます(^_-)-☆
いよいよエドワード氏が開発に携わったシンクティップ、
Commando tip がOPSTから販売されました。
Commando tipの最大の特徴は、
重さと沈降速度という2軸で最良のシンクティップを選択すること
だと思います。
重さ(3種類)×沈降速度(3種類)の計9種類から
選択することが可能になります。
それではCommando tipの特徴と選択方法を見ていきましょう♪
■ tipの長さ
これは1種類だけが販売されてます。
今まで私は、12'以下のロッドには10feetの長さのtipを使ってました。
今回発売されたのは12feetの1種類のみです。
この12feetのシンクティップで私が持っている
Beulah onyx japan ltd 10'3" 4wt~12' 8wtの全ての長さの
ロッドが対応出来るそうです。
COMMANDO TIP自体にはテーパーはついてません。
後述しますが、先端半分と後端半分で重さが異なります。
先端半分が重いことによりレベルラインでありながら、
ターンオーバー性があります。
以前ご紹介しましたが、Commando Headは、フロントテーパーが
極端に短くなってます。
このフロントテーパー部分をCommando tipが代用してくれます。
今までアンカーが切れやすいと感じていた方は、切れにくく
感じると思います。
シングルハンドロッド向けのmicro skagit用にはこの12feetの
長さで使うことはもちろん可能ですが、今後、短くセッティングする
ことが可能なtipも販売されるようです(^_-)-☆
■ tipの重さ
tipには3種類の重さがあります。
96gr、132gr、168grの3種類です。
まずは、この重さを基準に選択します。
1. 96gr(T-8相当)
2wtのシングルハンドロッド~6wtのダブルハンドロッド
までが対応可能です。
2. 132gr(T-11相当)
5wtのシングルハンドロッド~8wtのダブルハンドロッド
までが対応可能です。
3. 168gr(T-14相当)
7wtのシングルハンドロッド~10wtのダブルハンドロッド
までが対応可能です。
まずは、自分の持っているロッドが何番ロッドかによって
どれが推奨されているかをご確認下さい。
■ 沈降速度( Sink Rate)
Commando tipは、沈降速度に応じて3種類が用意されてます。
Riffle シリーズ、run シリーズ、backet シリーズです。
同じ重さなのに沈降速度が違うってどういうことでしょうか?
これは実物を見ると明確にわかりました。
tipの太さが違うのです。
tipの太さが違うのに同じ重さってどういうこと?
はい♪ 比重が違うのです。
つまり、同じ重さであっても比重が重く細いラインの方が
より沈みます。
さて3種類のtipですが、沈降速度は、
Riffle<Run<Backet となります。
ラインの太さは、
Backet<Run<Riffle となります。
この沈降速度遅さは下記の様な状況下で有効となります。
【Riffle シリーズ】
1. 水深が浅くフライがすぐに底に着いてしまう流れ
2. 流れが緩い川
即ち、あまり沈めたくない状況下でSwing Speedを
上げないと底にフライがついてしまう状況下では、
Riffleを使って下さい。
【Backet シリーズ】
1. 流れが早い(重い)
2. 水深があり、深く沈めたい
流れが重く、深い川で、Swing Speedを遅くし、
より深く沈めたい場合はBacketを使います。
Commando tipは、先端半分がやや比重が大きく
後端半分は比重が軽いため、Skagit Head先端から
フライまで綺麗に水の中に入ってくれることで
Swingがより安定すると思います。
今まで旧RIOのシンクティップのT-8使われていた方は
Baketシリーズおなじくらいのシンクレートだと思います。
RIOのT-8の方がまだ沈むかも…
tipの先端はシリーズによって色分けされてます。
よく見ると、ループ部分にコア材が入ってますね♪
■Tipの取り付け方法
下の写真の色とgr/sink rateのプリントがついている方が
ヘッド側になります。
シンクティップを選択する際のシミュレーションを記載します。
例えば、私が持っている10'3" 4wtのショートダブルハンドロッドで
Commando tipを選択する場合、Skagit Head (Commando Head)は、
175grを選択します。
Commando tipを選択します。
重さは、96grのみが選択肢となります。
浅い瀬を釣りたい場合は、Riffleを選択します。
やや深く流れが速くなれば、Runを
さらに、流れが早くなり、流芯に沈めたいのであれば、
Backetを使います。
さて、それでは、11'3" 6wtのダブルハンドロッドを使う場合は
どうしましょう?
選択肢としては、重さでは、96grと132grの2つがあります。
Weight Sink Rate
96gr S2/S3(Riffle)
S3/S4(Run)
S5/S6(Backet)
132gr S2/S3(Riffle)
S5/S6(Run)
S8/S9(Backet)
シンクレートもあわせると6つの選択肢があります。
ここで疑問が…
96gr S2/S3(Riffle)と132gr S2/S3(Riffle)では、同じシンクレートですが、
どちらを使えば良いのでしょうか?
同じシンクレートで重量が異なるというのは、比重が異なるということです。
132grの方が重いにも関わらず沈みにくいというのは、比重が軽く、
太さが太いですので、流れの影響を受けやすいことになります。
並べてみた写真です。
同じシンクレートでは、太さの太い168grが最も水流の影響を
受けやすいのですが、自重も最大ですので、この辺りの影響は
考え無くても良いと思います。
高番手ロッドで軽いティップを使うとアンカーが外れやすくなります。
Sweep時のパワーは高番手ロッドの方がありますので…
むしろ重量に関しては、アンカーの外れ難さで選択すべきと思います。
96grには、無いシンクレートの132gr S8/S9(Backet)を使いたい場合のみ
上のgr数のtipを選択するという考え方で良いと思います。
さて♪Commando tipの販売により、ラインワレットも新しい
ものが発売されそうです♪
サンプル品入手しましたので、次回のブログに掲載します(^_-)-☆