どんまいアングラーのSkagit Report !!

Skagit Castの釣りにハマってから早8年が経ちました。

OPST Comando Groove

■革命的なSkagit Headの誕生

OPSTからあまりにも衝撃的なロッドが発売されてしまい、
すっかり話題を先行されてしまった感がありますが、
実は、先日革命的なスカジットヘッドが新たに発売されました。
Commando Grooveです。

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Commando Grooveを単なるCommando Headのインターミディエイト版と
思われるとこのラインの本質を見逃します。

はっきり言います。

Commando Headの進化版であり、エド・ワードが考案した
Skagit Systemの概念(Skagit Formula)を完全に具現化したラインです。

 

場合によっては、Commando Headではなく、
Commando Grooveを使うことが多くなると思います。



■Commando Grooveの何が凄いのか?(実釣編)

1つエピソードをお話しましょう。
今年3月のスチールヘッド釣行の際に、私が先行して
スキーナ水系に入りました。
やや水深のある本当に素晴らしいポイントでした。
そこで私は、1投1投丁寧にキャストしました。
Skagit歴は7年以上になりますので、どんな方向から風が吹こうが、
ほとんどミスキャストをすることはありません。
そのポイントがかつて数々の大物を釣りあげた最重要ポイントだということを
知ってましたので、慎重にキャストして、メンディングしました。

集中力を研ぎ澄まし、自分の後には、ペンペン草も生えないような
正確なキャストとメンディング!!

Commando Headの先端には、132grのBucketを使います。
ほぼ腰付近まで水に入り、遠投し、完璧なスイングを行います。

そこで私は一バラシしてしまったのですが、
私が釣ったすぐ後に仲野さんが簡単にスチールヘッドを釣ってしまいました。

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その際に使っていたSkagit HeadがOPST Commando Grooveの試作品でした。


■Commando Grooveの何が凄いのか?(機能編)

Skagit Headを使った釣りを経験している方はわかると思いますが、
恐らく80%以上はスイングを流しきったところで魚がかかります。

私自身も以前天塩川で大物を逃した際にかかったのはスィングの途中でしたが、
ストリーマーを使った場合、ほとんど流しきったところで魚がかかります。

Commando Grooveは先端部分が水に馴染みます。

スイングのスピードが確実に落ちます。
重く早い流れである場合かなり効果的なスイングスピードになります。

この効果により釣れる範囲が変わります。
Commando GrooveとCommando Headの
対象範囲を図示します

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ぜひ今まで釣れていなかったポイントで試してみて下さい。


■Commando Grooveを使ったメンディング方法

私がまだスカジット初心者時代に作った動画が
非常に参考になります。


Skagit Camp 実釣編(メンディングの基本)



メンディングの仕方を教えている際に魚がかかります
手前側の駆け上がりではなく、対岸に近い岩盤のスリット部分に
イワナがついているのですが、

この位置の魚をストリーマーを使って釣るのは若干難しいです。

動画では、ストリーマーではなく、ウェットフライを漂わせて釣ってます。

使うリーダーの長さはストリーマーの釣りで使う際の3倍以上の長さで

漂わせするため、対岸近くでも釣りが出来ます。

Commando Grooveを使えば、この位置の魚をストリーマーで釣ることが可能に
なります。

さらにメンディングにより川幅が狭い場合は対岸近くの岩盤や
流心付近に沈み石付近が狙いやすくなります。

メンディング方法は上の動画を参考にして下さい。

 


■Commando Grooveで使うストリーマーの注意点

浅瀬で使う際はCommando Headに変えて釣りをするのがベストですが、
ある一瞬だけ浅瀬がある場合、いちいち変えるのは面倒です。

それでもフライが石に引っ掛かってしまうライントラブルは避けたいですよね

最近、イントルーダーやダーティーホーに関する記事を書いていないので
正月にゆっくりとタイイングしながら書こうと思ってますが、
最近は、重たいタングステンコーンヘッドやダンベルアイは一切使ってません。

あくまでもフライがクルクル回らないようにフライを安定させるためだけに
一番小さなダンベルアイを使ってます。

来年のカナダスチールヘッド用のフライはノンウェイトで巻こうと思ってます。
あくまでもフライを沈める役割は、Commando Tipが担います。

Commando Grooveの評価は、実釣で行うこととなります。
既にCommando Grooveの試作品は、カナダで使ってます。
製品版としては本格的実践投入になる4月初旬のカナダ釣行が
今から楽しみです。

Commando Groove!!
スカジットキャスト史上最高のスカジットヘッド!!

ご堪能下さい。