どんまいアングラーのSkagit Report !!

Skagit Castの釣りにハマってから早8年が経ちました。

ドライワカサギ(フローティングワカサギ)

ドライワカサギ(フローティングワカサギ)

さて、いよいよ然別湖解禁に向けた本命フライ第一弾です♪
以前から非常に気になっていたフライで、多くの方がタイイングされているフライかと思います。

先日、サンスイ渋谷店さんにお伺いした際に、ティムコの中峰健児さんがドラワカタイイングデモを
されており、そこで初めてタイイング方法を知りました。

ネットで調べて見ると、様々な方が色々と改変され、多種多様なドラワカが存在する
ことがわかりました。
※Kencubeの杉坂(研)さんのホームページに記載されていたフローティングワカサギも
 大いに参考にさせて頂きました。

皆さんのドラワカの良いとこ取り?で自分なりの方法でドラワカ作成してみましたので、
ご紹介します。

中峰さんがタイイングしていたドラワカは2種類、ワカサギがかなり弱って水面に浮
かび上がってしまったフライ(ワカサギフライの側面にフックを取り付けます)と通常のワカサギ
フライのフックの付け方の2種類になります。

下記写真は、ティムコ社の中峰さん作成のドラワカ2種です。


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今回は、ワカサギがかなり弱って水面に浮かび上がってしまったフライの
イミテーション(フライの側面にフックを取り付けるパターン)したパターンを記載します。


【マテリアル】
1.フック  :TMC765TC 他
2.スレッド :ベネッキウルトラストロングスレッド10/0
3.ボディ材①:ドラワカ用サンスイオリジナルチューブ(Capsのバルク品
4.ボディ材②:包装用発泡材
5.ボディ材③:キッチン用アルミシール
6.ボディ材④:UV系シンセティック素材(白)
7.テール材 :シンセティック材(Melty等)
8.接着剤  :アロンアルファ釣り用/アロンアルファゼリー状EXTRA
9.ボディーコーティング材:SILNET
10.マーカー :アルコール系もしくは水性マーカー
11.アイ   :HairLineDubin アイ材



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(1)まず、4.の包装用発泡材を下記のようにクリップを使いはさみで切ります。

(2)切った部分をライターで炙ります。
火事になっても責任取れませんので、安全な場所でやって下さいね(^^;


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(3)ライターで炙った発泡材が解けて円筒状になります。
全体の形としては、変形したひし形のような形状です。
大きさを参考にして頂くため、写真は定規と一緒に撮影してます。
このあたりは、チューブ材の大きさに合わせて下さい。

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(4)(3)で作成したボディをチューブの中に入れ、スレッドもしくは、ティペットで縛ります。
切ったチューブのケバは、接着剤等でまとめておくと良いようです。

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下記のように接着剤でテールの部分を接着しても良さそうです。

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(5)フックをアイ側からチューブの中に入れます。
フックは、TMC765TCを若干アーク状のテーパーに曲げて使いました。
今回は、弱ったワカサギをイミテーションするフライを作成します。
弱ったワカサギもしくは、死んだワカサギは若干アーク状になります。
写真のような感じにアイをチューブから出します。
この際、フックのバーブはチューブの網に引っ掛かりますので、削っておいた方が良


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(6)フックを8.のアロンアルファ釣り用で接着します。
接着する際は、チューブを押し潰ししっかりとフックが接着されるようにします。
TMCのピンセットの後ろ側がアーク状になってますので、その部分を使うと便利です。

※アロンアルファは、釣り用はアイの取り付けとフックの取り付けのみ使用し、後
は、粘性の高いアロンアルファゼリー状EXTRAを使います。


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フックは予め白のマーカーで着色しました。

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(7)5.のキッチン用アルミシートを切ります。
魚の背骨やエラ、内臓をイミテートしまするものとなります。
※ドライワカサギとして完全に浮かすものは、アルミシートを使いますが、
 若干沈めたい場合は、薄い鉛シートを使ったりします。

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(8)ボディにアイを取り付けます。アイには、シールが付いてますが、アロンアルファ釣り用で
ボディとアイの間に染み込ませるように接着し、マーカーで着色し、マテリアルの6.のUV
ワカサギ用シンセティック素材、7.のMeltyを取り付けます。

※着色方法は、KencubeのHPを参照して下さい。


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(9)SILNETを付属の硬い刷毛で(中峰氏は割り箸を切ったヘラのようなものを
使ってました)取って(8)のマテリアルを上下に塗りながら取り付けて行き、テール部分をくしで
梳くと完成です。
※尾の付け根部分までSILNETをつけて下さい。SILNETは塗った後、唾液等で綺麗に塗
りつけることが出来ます。

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慣れれば以外と早く作成出来そうですが、タイイングした後に今ひとつ充実感が無い
のは、やはり、フライを製作するというよりは工作に近いからなのでしょうね(--;

中峰氏のドラワカは、アルミシールをチューブの外側につけてましたが、
杉坂(研)氏のドラワカは、チューブの中の発泡材に取り付けてます。
着色を考えると中に入れた方が良さそうですね。

虫がハッチしていないこの時期然別湖で唯一、釣れるかもしれないドライフライです。
ボートからハーリングする父親に使って貰う予定です(^^)

ワカサギ接岸の時期とマッチすれば面白いように反応があるフライですが、
フッキング率が30パーセントほどだそうです(;^_^A

これは魚がベイトを食べる時に頭もしくは横から食べるからだそうです。
お尻から食べると鱗が引っ掛かり飲み込めなくなりますからね。

ところが頭部分にはティペットがついており、魚の吸い込みを阻害します。
それでも魅了して止まないのは、やはり、反応の良さなのでしょうね。

フックを逆に取り付ける方法もありますが、今度は弱った魚をイミテートしたリトリーブが
出来なくなってしまいます(^◇^;)